ある別れ

ファクトリー店がオープンして間もない頃からいらっしゃっていたお客様で

とてもお洒落なおじさまがいらっしゃいました。

とにかく全身完璧で、ちょっとイマイチって事が一度も無い程

素敵なお客様で。

 

初めていらっしゃった時も購入してくださった商品も今でも覚えています。

その後ちょくちょく顔を出してくれる様になり

そのうち父と話す様になって聞けば父と生年月日が全く一緒で

色々お話をさせていただいて

私達にとってはとても心地の良い時間で。

 

ここしばらくいらっしゃらなくて元気かなー

と思っていたのですが

昨年末にそのお客様が毎日通っていたカフェの店主さんが本店に来てくださり

聞けば本店に昔いらっしゃっていたお客様で(凄い繋がり!)

そのカフェでお洒落なお客様がウチの事を話していたそうで

 

そのお洒落なお客様が亡くなっていたという話を聞きました。

 

最後の方に話した内容で

最近なんかつまづく様になっちゃってね

無意識に足を上げないで歩いてるんだね

だから最近家の中でトレーニングしているんだという話が私は最後の記憶です。

 

その後出張中の父に会いに何度か来てくださっていたのですが

たまたま休みだったり出張だったりで

まさかそれが最後になってしまうとは。

 

私にとっては父と生年月日が同じという事もあり

ウチの父に無い物を持っている、いつも心をフラットに穏やかにさせてくれる

理想の父という感じで。。。笑

 

毎回コーディネートが完璧なので

「その鞄素敵ですねー」と言うと

「これは19○○年のイギリス軍の海軍のものなんだよ」とか

ちょっと嬉しそうに教えてくれて

 

亡くなるちょっと前にカフェに来たのが最後だったそうです。

先日そのカフェにお邪魔したのですが

なんかその空間に彼が居そうな、気配がしたんですよね。

父に言うとそのカフェに連れてってもらった事があったそうで

 

今までもお客様で亡くなった方はいらっしゃいますが

その度に

お客様にとって心地よい空間を作れていたかなと自問自答します。

 

なんかまだ実感があまりなくて

会える気がしてならないんですが

いつの日か今までの様にファッションの事をお話したいです。

いつかまた色々教えてください。

 

いつUPしようかと思っていたのですが

亡くなった月でもあり、誕生月でもあるこの2月に残す事にしました。